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ロシアロシアの電気自動車の充電スタンドがハッキングされ、反プーチンのメッセージが表示される
充電スタンドのスクリーンに、「プーチンはクソ野郎」のメッセージが表示された The EV Universe-YouTube
<モスクワとサンクトペテルブルグを結ぶ高速道路「M11」で電気自動車(EV)の充電スタンドがハッキングされ、使用できなくなった......>
ロシアの二大都市モスクワとサンクトペテルブルグを結ぶ高速道路「M11」で電気自動車(EV)の充電スタンドがハッキングされ、使用できなくなった。充電スタンドのスクリーンには、「プーチンはクソ野郎」、「ウクライナに栄光あれ、英雄に栄光あれ」のメッセージが表示された。
充電スタンドの主な部品はウクライナ製だった
この充電スタンドを運用するロシア国営電力会社ロセッティは、2022年2月28日、フェイスブックの投稿でこの問題を認めた。ロセッティによると、高速道路「M11」に設置された充電ステーションは2020年にロシア国営天然ガス企業ガスプロムから調達したもので、コントローラーを含め、充電スタンドの主な部品はウクライナのオートエンタープライズによって製造されていた。
コントローラー内にはインターネットを介して秘密裏にアクセスできる「バックドア」が仕込まれており、遠隔で充電スタンドをシャットダウンし、反プーチンのメッセージを表示させたとみられる。ロセッティは「このコントローラーはウクライナから欧州へ広く輸出され、電気自動車(EV)の充電スタンド向けに使われている」と主張している。
一方、ロセッティから名指しされたオートエンタープライズは2月28日、一般ユーザーが撮影したこの充電スタンドの動画を充電スタンドの動画に投稿した。「この事象は自社によるもの」と暗に主張しているのか、単にこの事象を歓迎しているのか、その真意は明らかでない。
Electric vehicle chargers hacked in Russia. Screen now reads "Slava Ukraini!" (Glory to Ukraine!)
ロシア国営テレビ局もハッキングされた
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受けて、ロシアへのサイバー攻撃が激しくなっている。国際的なハッカー集団「アノニマス」は2月24日、ロシア政府に対するサイバー戦争を宣言した。
その後、ロシア国防省など、ロシア政府の6つのウェブサイトがアクセスしづらい状況に陥り、ロシア国営メディアRTなどがハッキングされている。SNSでは、ロシア国営テレビ局がハッキングされ、ウクライナの音楽が流れる動画が投稿された。
Someone hacked into Russian state TV channels. They feature Ukrainian music and national symbols.
— BECZKA (@beczka_tv) February 26, 2022
Internet users suspect that this may be another action by the hacker group #Anonymous, which declared a cyber war to Russia in connection with the attack on #Ukraine. pic.twitter.com/XaoclymVTs