北朝鮮ICBM実験はアメリカの「気を引く」ためではない...金正恩が宣言したこと
2022年3月29日(火)17時47分
北朝鮮は18年にトランプ前米政権との対話を開始した際に、核実験とICBM発射実験の停止を宣言していた。トランプ前大統領から経済制裁の解除を引き出すことに失敗して以降、金はこの約束に拘束されることはもはやないと言い続けてきた。
それでも、24日まではその一線を踏み越えることは自制していた。アメリカ政府との協議再開に期待を抱いていたのだろう。
では、ここにきてICBM発射実験に踏み切ったことをどのように解釈すべきなのか。これをアメリカとの交渉を目指す動きとみるべきではない。むしろ北朝鮮は、アメリカと直接対決するために今後もミサイル能力を強化し続ける方針を鮮明にしている。
ウクライナ危機を受けて中国およびロシアとの関係をいっそう緊密化させたい――今回の実験のタイミングを見る限り、北朝鮮はそう考えているように見える。
©2022 The Diplomat
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