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感染症対策カナダのワクチン義務化反対デモ、裁判所が差し止め命令 警察はガソリン押収し排除に着手
カナダの首都オタワで新型コロナウイルスの接種義務などに抗議するトラック運転手が車列を組んで道路を封鎖し中心部の機能がまひしている問題で、警察は7日、大量のトラック燃料の押収などに着手し、排除に着手した。6日撮影(2022年 ロイター/Patrick Doyle)
カナダの首都オタワで新型コロナウイルスワクチンの接種義務などに抗議するトラック運転手が車列を組んで道路を封鎖し中心部の機能がまひしている問題で、裁判所は7日、デモの一時差し止め命令を下した。10日間、デモ参加者がクラクションを「絶え間なく」鳴らすことをやめるよう求めている。
デモ参加者がクラクションを鳴らし続ける戦術をとっていることを巡っては、「深刻な不快感と不便さを与えることを意図して計画された」として、付近住民が集団で差し止め請求を起こしていた。
オタワ警察は7日、デモ終結に向けた取り締まりの一環として、大量のトラック燃料を押収し、石油タンクローリーを除去したと明らかにした。
オタワでの抗議活動はこの日で11日目。前日にはジム・ワトソン市長が非常事態宣言を発令している。オタワ警察のピーター・スローリー本部長は記者団に対し、可能な限り取り締まりを強化しているとし、72時間以内の支援体制強化を要請していると明らかにした。
スローリー本部長によると、この週末の間にオタワに集結していたトラックは1000台、抗議活動参加者は5000人。前週末のトラック3000台、参加者1万─1万5000人から縮小している。
オタワでの抗議活動はおおむね平和的だが、7日朝も国会議事堂、首相官邸、中央銀行などが立ち並ぶ中心部でキャンプファイアーのような匂いが立ち込めていた。
今回の抗議活動は参加者が食事を準備する調理施設のほか、ポータブルサウナなどが設置されるなど、潤沢な支援に支えられており、警察は資金の一部は米国の支援者から寄せられているとの見方を示している。
「フリーダム・コンボイ」と呼ばれるこの抗議活動は、米国との国境を越えて移動するトラック運転手を中心にカナダ政府のワクチン接種義務に対する抗議活動として始まったが、トルドー政権の厳格な新型コロナウイルス対策への広範な抗議に発展。抗議活動は週末の間に、カナダ最大の経済都市であるトロントなどにも拡大した。
カナダ政府のウェブサイトによると、7日夜の時点で、カナダと米国を結ぶ主要な橋「アンバサダー橋」が一時的に双方向とも閉鎖されている。オンタリオ州ウィンザーと米ミシガン州デトロイト間のこの国境は、北米の越境地点で最も交通量が多い。
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