韓国で鼻だけ守るマスクが登場、その名は「コスク」
花粉症には効くかもしれない TODAY-YouTube
<商品名は韓国語の「コ(=鼻)」とマスクを組み合わせた造語>
韓国に登場した見慣れない形をしたマスクだが、専門家やネットユーザーからは「本当に役に立つのか」とその効果が疑問視されている。
このマスクは鼻を覆うもので、飲食時の感染を防ぐ目的で設計された。通常のマスクの下に装着することを想定した鼻の部分だけのものから、口も覆い、食事のときに取り外せるタイプのものまである。
商品名は「コスク」──韓国語で「鼻」を意味する「コ(ko)」とマスクを組み合わせた造語だ。10枚セット9800ウォン(約940円)で販売されている。
ツイッターユーザーからは「発想がバカバカしい」など批判的なコメントが寄せられている。
「鼻を覆うだけなら、普通に呼吸しているのと何も変わらない」
何もないよりはマシ
米ジョンズ・ホプキンス大学の医学教授スチュアート・レイ博士も、このマスクに予防効果があるのか疑問だと述べる。
「食事中に鼻呼吸するよう訓練・監視でもされていない限り、このマスクがリスクを減らすとは考えにくい」
一方、豪ディーキン大学の疫学専門家キャサリン・ベネット教授はナインニュースに対し、「ささいな違いしか生まないだろうが」と前置きした上で「何もないよりマシ」と語った。
いくつかの研究では、ウイルスが鼻腔から最も容易に体内へと侵入することが示唆されている。
この2週間、韓国では新たに20万近くの新規感染者が報告されている。水曜には1日で初めて2万人を超えるなど感染拡大の勢いは増すばかり──コスクの効果が証明される日は訪れるのだろうか。