最新記事

出産

お金でも地球温暖化でもない、子どもがいらない正直な理由

'I Am a Selfish Person'—Woman Praised for Admitting Why She Won't Have Kids

2022年2月2日(水)21時20分
レベッカ・フラッド

週末の朝は静かにゆっくり過ごしたい。子どもの面倒なんて無理! Maria Korneeva-iStock.

<「休憩したい時でも、食事を作ったり洗濯をしなくてはいけない誰かが必要? ありえない!」という女性の投稿に広く称賛の声>

自分が子どもを持たないのは自分があまりに「利己的」だからだ、と告白したある女性が、母親になりたくない理由を正直に表明したとして広く称賛を集めている。

この女性は「MrsFef」のユーザーネームで、ネット掲示板のレディットへの投稿で避妊手術を受けたことも明かしている。

現在36歳だというこの女性は、子どもを持たない理由として、他の人たちがよく経済的な理由や地球温暖化を挙げているのを見て、自分はただ単に利己的な理由から子どもが欲しくないのだということをはっきりさせたかった、と説明する。

「私は自分がいちばん大事だ。1人の時間が大好きで、誰の面倒もみたくない。夫にさえ、朝私が起きてから1時間は何も聞かずに放っておいてもらっているほど。私は内向的で、静寂を何より愛している」

卵管結紮して「救われた」

子どもには誰かが毎日24時間つきっきりでいなくてはならないが、自分にそんなことはできないとMrsFefは言う。最初の夫と別れたのもそれが原因だった。子どもはいらないと言っていた夫が、突然3人ほしいと言い出したという。

絶対に子どもを持たないというMrsFefの意志は固く、25歳のときには卵管結紮(けっさつ)の手術を行う婦人科医をみつけて手術を受けたと記している。米メイヨー・クリニックによると、卵管をふさぐこの手術は、避妊のための永久的な処置の1つだという。

女性に対する不妊手術としては最も一般的なものだが、「いったん卵管結紮の手術を行うと、大半のケースでは元の状態に戻すことはできない」と、メイヨー・クリニックでは注意を促している。

だがMrsFefにとっては卵管結紮の手術は妊娠からの救いだった。手術から10年以上が経った今も「何の後悔もない」と言う。

子どもを持たないことに罪悪感を感じる必要などまったくないと、彼女は言う。「私は、地元の学校の環境改善のために喜んで税金を払っているし、子育て真っ最中の友人や家族を支えるため、できることは何でもしている」

「けれども、土曜日の朝に目が覚めたらボウル1杯のシリアルを準備し、ビデオゲームのスイッチをオンにしたい。それが『私の時間』だ」

「別に子どもが嫌いなわけではない。単に、子どもに責任を持ちたいとは思わないだけだ」

「休憩したい時でも、食事を作ったり洗濯をしなくてはいけない誰かが必要? ありえない! 24時間、面倒を見る人が必要だって? わたしには無理」

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

独クリスマス市襲撃、容疑者に反イスラム言動 難民対

ワールド

シリア暫定政府、国防相に元反体制派司令官を任命 外

ワールド

アングル:肥満症治療薬、他の疾患治療の契機に 米で

ビジネス

日鉄、ホワイトハウスが「不当な影響力」と米当局に書
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:アサド政権崩壊
特集:アサド政権崩壊
2024年12月24日号(12/17発売)

アサドの独裁国家があっけなく瓦解。新体制のシリアを世界は楽観視できるのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 2
    おやつをやめずに食生活を改善できる?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    【駐日ジョージア大使・特別寄稿】ジョージアでは今、何が起きているのか?...伝えておきたい2つのこと
  • 4
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 5
    「たったの10分間でもいい」ランニングをムリなく継続…
  • 6
    映画界に「究極のシナモンロール男」現る...お疲れモ…
  • 7
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達し…
  • 8
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 9
    「私が主役!」と、他人を見下すような態度に批判殺…
  • 10
    【クイズ】世界で1番「汚い観光地」はどこ?
  • 1
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 2
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──ゼレンスキー
  • 3
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達した...ここまで来るのに40年以上の歳月を要した
  • 4
    おやつをやめずに食生活を改善できる?...和田秀樹医…
  • 5
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが…
  • 6
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 7
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命を…
  • 8
    ウクライナ「ATACMS」攻撃を受けたロシア国内の航空…
  • 9
    【クイズ】アメリカにとって最大の貿易相手はどこの…
  • 10
    「どんなゲームよりも熾烈」...ロシアの火炎放射器「…
  • 1
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 2
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 3
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 4
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼ…
  • 5
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 8
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 9
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 10
    2年半の捕虜生活を終えたウクライナ兵を待っていた、…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中