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WHOテドロスWHO事務局長、再任はほぼ確実だが「最大の敵」は別にいた
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コロナ禍のWHOを率いてきたテドロスに故郷の悩み DENIS BALIBOUSEーREUTERS
<今年5月の総会でWHO事務局長に再任される可能性が高いテドロスだが、一方で出身国エチオピアの政府とは激しい非難合戦を繰り広げている>
新型コロナと闘うWHO(世界保健機関)事務局長の再任を目指す現職のテドロス事務局長に、思わぬ「敵」が立ちはだかっている。出身国であるエチオピアの政府だ。
テドロスには対立候補がおらず、そのため今年5月の総会で再任される可能性が高い。一方、エチオピア政府はテドロスを候補に指名しなかった。
テドロスは一族の出身地であり14カ月に及ぶ内戦状態にあるエチオピア北部ティグレ州が、国外からのアクセスを遮断されているとSNSで猛批判。これに激怒した同国政府は、テドロスが政府と紛争状態にある「ティグレ人民解放戦線(TPLF)」の元幹部として今も積極的に活動している、と抗議している。
テドロスは、飢餓状態のティグレをWHOが救えるよう同地へのアクセスを求めているが、WHOは昨年7月からティグレに入ることも支援を届けることも許されていない。テドロスの再任に最も望みを託しているのは、ティグレの人々かもしれない。
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