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シリア

米軍が急襲、爆死したIS指導者は「組織の裏切り者」だった

2022年2月7日(月)14時10分
アンチャル・ボーラ(ジャーナリスト)

この大掛かりな攻撃の狙いは、戦闘員を奪還すること以上に、ISの健在ぶりを広くアピールすることにあったのだろう。

ミルトンによれば、存在感を印象付けることは、新しい戦闘員と資金を獲得する上で極めて重要だという。

この刑務所襲撃をきっかけに、ISの部隊に身を投じる戦闘員が増えるかどうかはまだ分からない。それでも、最近ISの攻撃が増加していることで、少なくとも地域の人々の恐怖感は強まっている。

ハシミが戦場のリーダーとして際立って聡明だったり、独創的だったかは分からない。

しかし、見落としてはならないのは、必ずしもそのような能力がなくても目的を達成できるということだ。大惨事を引き起こそうという決意さえあれば、この地域に問題を生み出せる。

ハシミの死でISの脅威が取り除かれると考えるのは誤りだ。アメリカをはじめとする国々のISとの戦いはまだ終わらない。

From Foreign Policy Magazine

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