震源から1万キロ以上、大西洋、太平洋、インド洋に広がった津波の謎が明らかに
2022年2月10日(木)18時55分
この研究成果は、地震や津波をモニタリングする既存システムの見直しが必要であることを示唆している。通常の地震モニタリングでは、短・中周期の地震波に注目する。また、長周期をモニタリングに組み込んだとしても、複雑な地震をとらえるには十分ではなく、その危険度の予測が困難となることもある。
賈氏は「2回目の地震は1回目の地震の中に埋もれてしまうので、見つけづらい」とし、「このように複雑な地震はめったに観測されない。正しいデータセットを用いなければ、内部に何が隠されているのかきちんと見ることはできないだろう」と指摘している。
このように複雑な地震は予期せぬ津波をもたらすおそれがあるため、予測精度を高めることが重要だ。シンガポール地球観測研究所(EOS)の構造地質学者ジュディス・ハバード博士は、今回の研究成果について「複雑な地震の仕組みを理解し、より速くこれを検知するうえで好事例だ」と評価している。
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