北京五輪を目前にオミクロン株と中国ゼロコロナの壮絶な戦い
Omicron March on Beijing Strains China's Zero-COVID Policy Before Olympics
NHCの11日の発表によれば、1月10日に中国全土で報告された有症状の市中感染例は110件だった。この数字には、陽性反応を示したが無症状の個人50人は含まれていない。パンデミックの発生以来、中国の保健当局は有症状感染者と無症状感染者を分けて発表している。
中国の感染者数は総計で10万3968人に達したが、コロナ関連の死亡者数は4636人で変化はない。
中国のゼロコロナ政策は、中国指導部、特に習近平(シー・チンピン)国家主席にとって政治的な重要性がある。ウイルス封じ込めの成功は、習が最も誇りにしている業績の一つで、中国共産党支配の正当性を裏付ける事実となる。今年秋に開かれる5年に1度の中国共産党の党大会で、前例のない3期目続投を求める習にとっては、きわめて重要な要素だ。厳しいコロナ対策は、党大会終了まで続くとみられている。
党大会の前には北京五輪だけでなく、6月に四川省成都市で2021年夏季ユニバーシアードが、9月に浙江省杭州市で2022年アジア競技大会が開催される。これらのイベントが成功すれば、習が指導者にふさわしいという印象が強化されるだろう。
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