最新記事

グーグル

飛行中のステルス爆撃機が「グーグルマップ」に映り込んでいた

2022年1月6日(木)15時15分
松岡由希子

飛行中のステルス戦略爆撃機がグーグルマップに...... Google map

<飛行中のアメリカ空軍のステルス戦略爆撃機「ノースロップ・グラマンB-2」がグーグルマップに映り込んでいた......>

「グーグルマップ」に映りこむアメリカ空軍のステルス戦略爆撃機「ノースロップ・グラマンB-2」が発見され、話題を集めている。

オンライン掲示板「レディット」のユーザー「u/Hippowned」は2021年12月20日、米ミズーリ州デイビス・タウンシップの北緯39度1分18.5秒西経93度35分40.5秒の地点で「グーグルマップ」に映り込むエイのような形状の飛行物体のスクリーンショットを投稿した。

わずか21機しか生産されていないステルス戦略爆撃機

この飛行物体はアメリカ空軍のステルス戦略爆撃機「ノースロップ・グラマンB-2」とみられる。水平尾翼や垂直尾翼がなく、主翼と胴体が一体化した「全翼機」が特徴だ。1機あたり平均20億ドル(約2320億円)と高価なうえ、年間680万ドル(約78億8800万円)のメンテナンス費用がかかることから、これまでにわずか21機しか生産されていない。

954px-B-2_first_flight_071201-F-9999J-034.jpg

B-2 first flight- USAF-wikipedia


赤・緑・青のぼやけた機影は人工衛星の撮影方法によるものだ。人工衛星のカメラは異なる色スペクトルごとに撮影し、これらを組み合わせて画像を生成する。そのため、飛行機のように高速で動く対象物ではズレが生じ、色の異なる複数の飛行機が重なって飛行しているように見えてしまう。

ほとんどの衛星画像は3年以内に更新

2010年にも同様に、米シカゴのハイドパーク上空で映りこんだカラフルな飛行機が「グーグルマップ」上で見つかっている。

「グーグルマップ」では、世界の変化に合わせて、衛星画像を定期的に更新している。グーグルのジオデータストラテジストのマット・マノリデス氏によると、特に変化の著しい大都市では毎年、衛星画像を更新しており、中都市で2年ごと、小都市でも3年ごとに更新しているという。

US B-2 Spirit Stealth Aircraft 'Unmasked' on Google Maps, 'Photo Bomber'

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

イスラエル、イラン核施設への限定的攻撃をなお検討=

ワールド

米最高裁、ベネズエラ移民の強制送還に一時停止を命令

ビジネス

アングル:保護政策で生産力と競争力低下、ブラジル自

ワールド

焦点:アサド氏逃亡劇の内幕、現金や機密情報を秘密裏
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプショック
特集:トランプショック
2025年4月22日号(4/15発売)

大規模関税発表の直後に90日間の猶予を宣言。世界経済を揺さぶるトランプの真意は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    しゃがんだ瞬間...「えっ全部見えてる?」ジムで遭遇した「透けレギンス」投稿にネット騒然
  • 2
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?...「偽スーパーフード」に専門家が警鐘
  • 3
    【クイズ】売上高が世界1位の「半導体ベンダー」はどこ? ついに首位交代!
  • 4
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 5
    「100歳まで食・酒を楽しもう」肝機能が復活! 脂肪…
  • 6
    【渡航注意】今のアメリカでうっかり捕まれば、裁判…
  • 7
    「2つの顔」を持つ白色矮星を新たに発見!磁場が作る…
  • 8
    『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』は必ず…
  • 9
    トランプが「核保有国」北朝鮮に超音速爆撃機B1Bを展…
  • 10
    300マイル走破で足がこうなる...ウルトラランナーの…
  • 1
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜け毛の予防にも役立つ可能性【最新研究】
  • 2
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ? 1位は意外にも...!?
  • 3
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最強” になる「超短い一言」
  • 4
    しゃがんだ瞬間...「えっ全部見えてる?」ジムで遭遇…
  • 5
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 6
    パニック発作の原因とは何か?...「あなたは病気では…
  • 7
    中国はアメリカとの貿易戦争に勝てない...理由はトラ…
  • 8
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 9
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?.…
  • 10
    動揺を見せない習近平...貿易戦争の準備ができている…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 5
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 6
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 7
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 8
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えな…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中