卵の中で丸くなる恐竜の胚がほぼ完全な状態で見つかる
2022年1月5日(水)11時34分
現代の鳥類の後期胚とよく似ている
この恐竜の胚は、頭が腹部に位置し、脚が左右にあり、背中が卵に沿って丸まっていた。この姿勢は現代の鳥類の後期胚とよく似ている。孵化する前に胚が体を屈曲させる動作は、これまで鳥類に特有のものだと考えられてきた。
現代の鳥類ではこの動作が中枢神経系で制御されており、孵化の成功には欠かせない。研究チームは「この動作は白亜紀の非鳥類型恐竜で最初に進化した可能性がある」と考察している。
現時点でこの恐竜の胚の正確な発生段階は不明であり、このような姿勢と孵化との関係についても明らかではない。今後、様々なイメージング技術を用いて頭骨などの内部構造を撮像するなど、この貴重な標本をさらに詳しく調べていく方針だ。
Animated Reconstruction of a Close-to-Hatching Oviraptorosaur Dinosaur Embryo
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