最新記事

アメリカ政治

米民主党有力議員、大型歳出法案不支持 理由は「政権スタッフの問題行為、大統領ではない」

2021年12月21日(火)10時22分
米民主党穏健派のジョー・マンチン上院議員

米民主党穏健派のジョー・マンチン上院議員は、気候変動・社会保障関連歳出法案「ビルド・バック・ベター(よりよき再建)」について、ホワイトハウスのスタッフが「容認しがたい」ことを行ったため不支持を表明するに至ったと述べた。 写真は11月18日、ホワイトハウスの外を歩きながら記者団に手を振るマンチン議員(2021年 ロイター/Kevin Lamarque)

米民主党穏健派のジョー・マンチン上院議員は20日、気候変動・社会保障関連歳出法案「ビルド・バック・ベター(よりよき再建)」について、ホワイトハウスのスタッフが「容認しがたい」ことを行ったため不支持を表明するに至ったと述べた。

マンチン議員は19日、「フォックス・ニュース・サンデー」のインタビューで、同大型歳出法案を「支持することはできない」と表明。マンチン氏は法案可決の鍵を握っているため、バイデン大統領の看板政策にとって痛手になる。

マンチン氏はこの日、ウエスト・バージニア・メトロニュース・ラジオのインタビューで、ホワイトハウスとの協議が頓挫した「本当の理由」は明らかにしないとしながらも、理由は何だったのかとの質問に対し「つまりは(ホワイトハウスの)スタッフだった。大統領ではなく、スタッフだ。全く容認しがたいことを行った」と語った。

米紙ワシントン・ポストによると、マンチン議員は先週、子育て世帯の税額控除拡充を除外した対抗案をホワイトハウスに提示したという。

こうした中、米上院民主党トップのシューマー院内総務はこの日、マンチン議員の不支持にもかかわらず、同法案を来年初めに採決にかける意向を示した。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2021トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・誤って1日に2度ワクチンを打たれた男性が危篤状態に
・新型コロナ感染で「軽症で済む人」「重症化する人」分けるカギは?
・世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米検察、ファイザーのコロナワクチン試験成功発表巡り

ビジネス

トランプ氏関税で自動車業界に激震、価格上昇の可能性

ビジネス

米関税、国内産業・雇用への影響精査し資金繰りなど万

ビジネス

カナダ鉄鋼・アルミ工場で一時解雇 米関税のあおりで
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
2025年4月 1日号(3/25発売)

トランプの「逆風」をはね返す企業の努力が地球を救う

メールマガジンのご登録はこちらから。
メールアドレス

ご登録は会員規約に同意するものと見なします。

人気ランキング
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 5
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 6
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えな…
  • 7
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放…
  • 8
    古代ギリシャの沈没船から発見された世界最古の「コ…
  • 9
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取…
  • 10
    【クイズ】世界で2番目に「レアアース」の生産量が多…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中