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日中関係駐日中国大使、北京冬季五輪の政治化を批判「日本は善意で対応すべき」
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中国の孔鉉佑駐日大使は16日、東京で講演し、米国などが外交使節団を派遣しない「外交ボイコット」を表明したことを念頭に、北京冬季五輪に関して「残念な政治パフォーマンス」が繰り広げられていると述べた。写真は12月15日、北京で撮影(2021年 ロイター/Tingshu Wang)
中国の孔鉉佑駐日大使は16日、米国などが外交使節団を派遣しない「外交ボイコット」を表明したことを念頭に、北京冬季五輪が「政治的道具として使われている」と指摘し、日本に支援を要請した。
また台湾の問題に日本が介入しないよう求めた。
孔氏は東京で講演し「残念ながら日本には中国の政治体制に偏見を持つ人がいて、新疆ウイグル自治区や香港の人権についてうわさを流している」と述べ、五輪が「政治的な道具」として使われているようだと主張した。
「中国が東京での五輪開催を支持したことを踏まえれば、日本は北京五輪に善意をもって対応すべきだ」と訴えた。
メディアは常に中国について物事を正確に伝えているわけではないとしたほか、台湾が関わる問題は中日両国関係の主要な部分だと指摘した。
「最近日本で台湾を巡る否定的な動きがある。『台湾有事は日本有事』といった発言があった」とし「これは一方的な挑発であり、受け入れることはできない」と述べた。
孔氏はバイデン米大統領が主催した「民主主義サミット」について、それ自体が「民主主義に反する」と批判した。
「ある国の民主主義を判断するのは国民自身だ」と述べた。
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