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軍事EU、ロシア民間軍事会社ワグネルに制裁 拷問など深刻な人権侵害
欧州連合(EU)は13日、 ロシアの民間軍事会社「ワグネル」がロシア政府に代わり秘密裏の活動を行っているとし、同社のほか、8人の個人とシリアのエネルギー会社3社に対する制裁措置を発動させた。写真は2019年9月撮影(2021年 ロイター/Yves Herman)
欧州連合(EU)は13日、 ロシアの民間軍事会社「ワグネル」がロシア政府に代わり秘密裏の活動を行っているとし、同社のほか、8人の個人とシリアのエネルギー会社3社に対する制裁措置を発動させた。
EUは官報で、ロシアとワグネルとの関連性について初めて詳細に公の場で非難。「ワグネルは、ウクライナ、シリア、リビア、中央アフリカ共和国、スーダン、モザンビークにおける深刻な人権侵害の責任を負っている」とし、人権侵害の例として拷問や法的手続きを通さない処刑などを挙げた。
EUは2020年10月、ロシアの実業家のエフゲニー・プリゴジン氏に対し制裁を発動させ、渡航を禁止すると同時に資産を凍結した。プリゴジン氏はプーチン大統領の側近で「プーチン氏の料理人」の異名を持つ。
EUは今回の官報で「プリゴジン氏はワグネルに出資している」としたが、プリゴジン氏はワグネルとの関係を否定。プーチン大統領も、ワグネルはロシア政府を代表する企業ではなく、ロシア政府は同社に支払いも行っていないとの立場を示している。
制裁措置の発動でワグネルはいかなる国の政府との取引もできなくなるが、ロシアに大きな影響は及ばないと見られている。
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