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東欧ポーランド・ベラルーシの「移民戦争」は解決した?
放水車で移民の流入を阻止するポーランド当局 BELARUSIAN TELEGRAPH AGENCYーHANDOUTーREUTERS
イラクやシリアからベラルーシ経由で欧州を目指す移民がポーランド国境付近で野営を始めてから2週間近く。
ポーランド政府が催涙ガスや放水車を使って移民の流入を阻止するなか、事態はようやく収束に向けて動き始めた、かに見える。
ベラルーシ当局によれば、国境付近の移民は全員が退去し、11月18日朝に374人がイラク行きの航空機で出国した。
一方、国内に残る最大7000人の移民の一部は暖房のある倉庫に移動したという。
EUはベラルーシ政府が経済制裁の報復として、EU域内に意図的に移民を大量流入させようとしたと批判を強めている(ベラルーシ側はこれを否定)。
ベラルーシのルカシェンコ大統領は11月半ば、メルケル独首相と電話で会談。EUが「人道回廊」の扉を開けて2000人の移民を受け入れる一方、残る5000人についてはベラルーシが母国に送り返す案を提示したが、ドイツ当局は即座に拒否した。
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