最新記事

米犯罪

元妻の家でブラ着用中の強盗を発見した男性、自らの着衣まで奪われる

Man Found Intruder Inside Ex-Wife's House Wearing Her Dress and Bra

2021年11月20日(土)19時18分
サマンサ・ベルリン
米警察

写真はイメージ MattGush -iStock

<米ジョージア州で発生した強盗事件の犯人は現場から逃走したが、SNSでの情報提供によって逮捕されるに至った>

米ジョージア州に住む男性が元妻の家を訪れた際、屋内に侵入者がいることを発見した。それだけでも相当な驚きだっただろうが、さらに男性を驚かせたのは、強盗が元妻のブラジャーとドレスを着用していたことだった。

オールバニ警察によれば、現場から逃走した侵入者はその後、SNSを通じた情報提供のおかげで特定に至ったという。市民からもたらされた手がかりを基に逮捕されたのは、マリオン・アルブリトン・ジュニアという男性だった。

11月10日、男性は元妻の家を訪問。家に入ると、廊下に「元妻のドレスとブラジャー、それにサングラスを着用した」黒人男性が立っているのを発見したと、彼は警察に話した。

男性に見られたと気付いた侵入者は彼に銃を向け、服を脱ぐように命じたという。その後、侵入者は男性のズボンと電話、車のカギを奪い、被害者の車に乗って逃走した。

当初、警察が到着する前に逃走した犯人の手掛かりはなかったが、警察は犯人の情報を集めるためにさまざまなソーシャルメディアを利用したという。すると、すぐに多くの情報がもたらされ、11月16日にアルブリトンの逮捕につながった。アルブリトンは武装強盗の容疑で起訴されている。

SNSは重要な捜査のツールに

近年、ソーシャルメディアは警察が容疑者やその動機、容疑者と被害者の関係を調査するうえで重要な役割を果たすようになっている。多くのケースでソーシャルメディアを通じて監視映像や写真などを集めているほか、容疑者の特徴を特定したり、犯罪情報を拡散して防犯に役立てるといった活用もしている。

司法政策センターの発表によれば、全米の警察署のうち98%がフェイスブックを利用し、約71%がツイッターを利用しているという。未解決事件の解明に役立つ情報の提供など、市民が自ら周辺の問題解決に協力する場として機能しているようだ。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

アングル:バングラ繊維産業、国内リサイクル能力向上

ワールド

ガザ支援搬入認めるようイスラエル首相に要請=トラン

ワールド

EU、米と関税巡り「友好的」な会談 多くの作業必要

ビジネス

NY外為市場=ドル小幅高、米中緊張緩和の兆候で 週
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    トランプ政権の悪評が直撃、各国がアメリカへの渡航勧告を強化
  • 3
    健康寿命は延ばせる...認知症「14のリスク要因」とは?【最新研究】
  • 4
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 5
    アメリカ鉄鋼産業の復活へ...鍵はトランプ関税ではな…
  • 6
    関税ショックのベトナムすらアメリカ寄りに...南シナ…
  • 7
    ロケット弾直撃で次々に爆発、ロシア軍ヘリ4機が「破…
  • 8
    ビザ取消1300人超──アメリカで留学生の「粛清」進む
  • 9
    ロシア武器庫が爆発、巨大な火の玉が吹き上がる...ロ…
  • 10
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?...「偽スーパーフード」に専門家が警鐘
  • 3
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初期に発見される
  • 4
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 5
    女性職員を毎日「ランチに誘う」...90歳の男性ボラン…
  • 6
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 7
    『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』は必ず…
  • 8
    自宅の天井から「謎の物体」が...「これは何?」と投…
  • 9
    「100歳まで食・酒を楽しもう」肝機能が復活! 脂肪…
  • 10
    トランプ政権はナチスと類似?――「独裁者はまず大学…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 8
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中