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イラク首相ドローン暗殺未遂、「背後にイラン」の見方が強まる

2021年11月15日(月)16時35分
コルム・クイン
イラクのカディミ首相

カディミ首相は新政権でも続投を噂されている STEFANIE LOOSーPOOLーREUTERS

<軽傷で乗り切ったカディミ首相は、手に包帯を巻いた姿で会見を開いたが...>

イラクの首都バグダッドでも、とりわけ厳重な安全措置が講じられた地区にあるカディミ首相の自宅が、11月7日、無人機による攻撃に遭った。

捜査当局によると、爆発物を積んだ無人機3機のうち2機は目標到達前に撃墜され、残りの1機も決定的な打撃は与えられなかったようだ。

暗殺未遂事件を軽傷で乗り切ったカディミは、手に包帯を巻いた姿でその日のうちに会見を開き、「イラクとその未来のために建設的な対話」を呼び掛けた。

無人機という最新兵器が使われたことや、10月のイラク総選挙でイラン系勢力が大敗を喫したことから、背後にはイランがいるのではないかとの見方が強まっている。

国際危機グループのイラク専門家ラヒブ・ヒジェルは、イラン系組織が新政権に影響を与えるためにやったことであり、あれが「エスカレーションの限界」ではないかと語る。

首相を狙った暗殺というより、威嚇がその主な目的だったようだ。

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