「手袋をはめ、何度もドアノブを回し...」防犯カメラが捉えた見知らぬ男の不気味な執念
防犯カメラに映る男 FOX 5 Washington DC-YouTube
<隣人に怪しまれないために、芝生へ水をまくふりも>
見知らぬ男が自宅のドアノブを何度も回し、侵入しようとしている──。
10月28日、米メリーランド州の起業家で「The Black upStart」のCEOであるケジア・ウィリアムズは、自宅の防犯カメラが捉えた映像をインスタグラムに公開。この動画は瞬く間に拡散された。
投稿によると、彼女が愛犬を抱き上げて家に入れようとしたとき、庭にいた男に向かって吠えていたという。パーカー姿の男が寄ってくる前にかろうじて家の中に駆け込み、ドアをロックすることができた。それから男は手袋をはめ、何度もドアノブを回し、ドアを開けようと試みる。
投稿の中でウィリアムズは「本当に怖かった」と振り返っている。
「彼は物を盗むためのバッグを持っていませんでした。2台の車が駐車されていることも気にしておらず、私が一人だということをなぜか知っていたんです」
男は家のまわりを3周ほどし、隣人に怪しまれないようホースを手に取り、芝生に水をまくふりもしていたという。
家の中で監視カメラの映像を見ていたウィリアムズは911に通報。通話記録によれば、彼女は28分の間、警察の到着を待っていたことになる。嫌がらせは20分ほど続いたが、男は警察が到着する少し前に逃げてしまった。
数時間で身元を特定
閲覧したユーザーからは、「無事で良かった」など心配する多くのコメントが寄せられた。
ウィリアムズは投稿のなかでセキュリティの重要性を訴えている。
「私はテーザー銃を持っています。ペッパースプレーを持っています。ドアストッパーも買うつもりです」
また、家庭用防犯カメラは犯罪を減らし、容疑者を正確に特定するのに役立つと多くの研究で明らかになっている。
実際にウィリアムズの投稿を見たユーザーが「この男を知っている」と声を上げたことにより、わずか数時間で男の身元は特定された。男の母親も本人であることを認めている。
なお被害届が提出されたものの、「家に入っていないため犯罪は成立していない」として男の逮捕には至っていない。
(※裁判官は男に対する接近禁止命令の発令を承認)