「台湾軍は米軍頼りで弱い」は本当か?──台湾の国防相が反論
Taiwan Defense Chief Offers Fighting Talk Amid Doubts About Troop Readiness
10月に入って、中国の軍用機が台湾南西部の国際空域で演習を行ったことが注目された。中国軍機による、台湾の防空識別圏(台湾領空に接近する民間機および軍用機を識別するために台湾が独自に設定した空域)への侵入は、記録的な数にのぼっている。
中国軍機は、台湾本島と東沙島の間を頻繁に飛行している。東沙島は、台湾南部の高雄市から約440キロメートルのところに位置する島だ。最近の分析では、中国が台湾に攻撃を仕掛ける際は、まずこの東沙島を奪取する可能性が示唆されている。ここには現在、台湾の海軍陸戦隊など約500人が守備についている。
邱は議員らに、東沙島の周辺で中国の軍用機や艦船による活動が増えていることから、台湾の防衛計画では2018年移行、東沙島への攻撃の可能性を想定に入れていると説明。東沙島の奪取については、あり得ない事態ではないものの、台湾としては中国軍による部隊動員や中国政府の論調硬化などから兆候を読み取ることができるだろうと述べた。
またAP通信によれば邱は、台湾は米軍に頼らず、中国からのいかなる攻撃に対しても自衛できなくてはならないと語った。
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