米軍が残した武器より危険な生体データがタリバンの手に?
Taliban May Have Access to Biometric Data Used to Track Afghans Who Helped U.S.
「デジタルデータが存在すると、自分や家族の身元を隠し、見つかりにくくすることは、はるかに困難になる。データは連絡相手やネットワークを暴き出すためにも使うことができる」と、チャンはつけ加えた。
アフガニスタンで実権を掌握したタリバンは、「アフガニスタンのすべての国民に、これまで通り、生命、財産、名誉を守り、最愛の国のために平和で安全な環境を作り出すことを保証する」という声明を出した。だがタリバンはすでに前政権の官僚らを捜索しており、女性に対する処刑や虐待も行っているという報道がある。
ザ・カンバセーションによると、かつて米軍が収集した生体認証データにタリバンがアクセスできるかどうかは分からないが、何千人もの人々が報復を恐れて自らのデジタル履歴を削除しているという。
アメリカ人とアフガニスタン人協力者の国外退避のための混乱やテロが続いた後、8月末に最後の米軍機がカブールの空港を飛び立った。このとき、20年間に渡るアフガニスタンにおけるアメリカ主導の戦争は正式に終わりを迎えた。だが、置き去りにされた協力者たちの苦難が始まるのはこれからかもしれない。
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