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災害ハリケーン「アイダ」で高速道路に割れ目、2人死亡 石油各社の被害確認進まず

米ルイジアナ州や近隣州の一部を停電させたハリケーン「アイダ」による豪雨の影響で、ミシシッピ州の高速道路には深い割れ目が発生し、2人が死亡、10人が負傷した。負傷者のうち3人が重体という。写真ははルイジアナ州で撮影(2021年 ロイター/Marco Bello)
米ルイジアナ州や近隣州の一部を停電させたハリケーン「アイダ」による豪雨の影響で、ミシシッピ州の高速道路には深い割れ目が発生し、2人が死亡、10人が負傷した。負傷者のうち3人が重体という。
割れ目は長さ15メートル、深さ6メートルにおよび7台の車両が落ちたという。
米メキシコ湾岸を襲ったアイダはミシシッピ州でも猛威を奮い、一晩中、大雨に見舞われた。その後、勢力を弱め、熱帯低気圧となった。
ルイジアナ州では少なくとも2人が死亡。ニューオーリンズ周辺の浸水地域では救助活動が行われた。
米国内の停電状況を追跡するパワーアウテージによると、31日未明時点の停電軒数は約130万軒。電力大手の米エンタジーによると、最も被害が大きかった地域では電気が復旧するまでに数週間かかる可能性があるという。
さらにルイジアナ州とミシシッピ州の一部では、31日の気温が40.6度に達すると見込まれ、熱中症注意報が発令された。
こうした中、広範囲にわたる洪水と停電を受け、エネルギー企業による被害状況の確認作業が遅れている。アナリストによると、ルイジアナ州の精油所の完全な生産再開には2─3週間かかる見通しだ。
米製油会社フィリップス66の広報担当者は、堤防決壊に伴って水没したルイジアナ州の製油所の被害調査をまだ開始していないと述べた。
米安全環境執行局(BSEE)によると、メキシコ湾岸の石油生産の95%、ガス生産の94%が停止したままとなっている。

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