タリバン、アフガニスタン首都カブールの大統領府掌握 ガニ大統領は出国
ガニ大統領はフェイスブックに投稿し、カブール市民を危険にさらす流血やタリバンとの衝突を避けるために出国したと説明した。居場所は明らかにしなかった。
米国は大使館の外交官をヘリコプターで空港まで退避させた。米国などが訓練などを提供してきたアフガン政府軍は事実上瓦解した。
イスラム法の厳格適用に懸念
アフガン人の多くは、1996─2001年のタリバン政権時代のシャリーア(イスラム法)を厳格に適用した恐怖政治が再び敷かれることを恐れている。タリバンは一方、女性の権利を尊重し、外国人とアフガン人の両方を守ると約束するなど、これまでより穏健な姿勢を強調している。
米政府当局者によると、米国防総省はアフガンにいる米国人と米政府に協力したアフガン人の安全な退避を支援するため、兵士1000人の追加派遣を決めた。
同省の高官はワシントンでロイターに、米国人を中心に約500人がこれまで国外に脱出しており、予定されている米軍兵士がカブールに配置されれば、1日5000人の退避が可能になると述べた。
フランス、ドイツ、オランダなど欧州の諸国も自国民や自国機関で働いたアフガン人の国外退去に取り組んでいると表明した。
ロシアは在アフガン大使館の職員を退避する必要性は生じていないとし、トルコは在アフガン大使館の業務を継続するとした。
国連のグテレス事務総長はタリバンやそのほかの当事国に対し、最大の自制を求め、アフガンの女性や女児の将来に特に懸念を表明した。

【話題の記事】
・誤って1日に2度ワクチンを打たれた男性が危篤状態に
・インド、新たな変異株「デルタプラス」確認 感染力さらに強く
・世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...