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感染症対策ファイザー製ワクチン、ブースター接種で抗体3倍超に 米で正式承認申請へ
米ファイザーと独ビオンテックは25日、共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、米国で追加接種(ブースター接種)の正式承認に向けた手続きを開始したと発表した(2021年 ロイター/Zorana Jevtic)
米ファイザーは25日、独ビオンテックと共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、2回接種完了後に3回目の追加接種(ブースター接種)を実施した場合、コロナに対する抗体が3倍以上に増加したと発表した。
同時に、米国で追加接種の正式承認に向けた手続きを開始したと発表。追加接種は16歳以上が対象で、週内に申請手続きを完了させたいとしている。
米食品医薬品局(FDA)は23日、ファイザー・ビオンテックのワクチンを正式に承認した。米政府はこれに先立つ18日に、感染力の強いデルタ変異株のまん延を受け、同ワクチンの追加接種を9月20日に開始すると発表。少なくとも8カ月前に接種を完了した人が対象で、主に医療従事者や福祉施設の入所者、高齢者への接種を優先する。
米疾病対策センター(CDC)の諮問委員会は30日に臨床データを検証する予定。
ファイザーの発表によると、2回目の接種から5─8カ月経過後に追加接種した306人の中和抗体の水準が2回目の接種後に比べ3.3倍になったという。
追加接種後の副作用は2回目の接種後と同様、軽度から中程度の疲労感や頭痛とした。
こうした中、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は25日、追加接種の効果や安全性に関するデータは結論が出ていないとした上で、未接種者へのワクチン接種を優先するよう改めて要請した。
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