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周到に準備されてきた中国ブロックチェーン覇権、来年ついに実を結ぶ?

China’s Big Blockchain Bet

2021年7月29日(木)17時18分
アレクサンダー・ザイチック、ケリー・リジーニー・キム、アンジー・ラウ

20年4月、中国政府はついにブロックチェーン時代への一歩を踏み出した。ブロックチェーン・サービスネットワーク(BSN)を立ち上げ、紅枣科技に運営を委ねたのだ。BSNは民間企業、特に中小企業が互換性と莫大なコストという2つの参入障壁を乗り越えるために使えるプラットフォームだ。

「全ては構築済みだ。利用者は接続してスマート・コントラクト(自動取引)を実行するだけでいい」と、何は言う。

設立から1年で、このBSNは中国全土に120カ所、さらにヨハネスブルク、北カリフォルニア、パリ、サンパウロ、シンガポール、シドニー、東京にも拠点を持ち、今や2万人のユーザーと2500以上のプロジェクトを抱えている。

例えば北京の新興企業「鏈平方」はBSNベースのアプリを開発し、5000以上の中小企業の円滑な資金調達を可能にした。同社の最高技術責任者・李明(リー・ミン)によれば、BSNは中国政府の基準に沿っているから使いやすく、顧客も見つけやすい。

紅枣科技の何は、若者がブロックチェーンを自在に使いこなす日は近いと信じている。そのために高校生対象のプログラミング・コンテストも行っている。「ブロックチェーンは若者の基本スキルであるべき」だと何は言う。

ちなみに紅枣科技は6月に公開市場で資金調達を行い、サウジアラビアやスイス、タイの大口投資家から総額3000万ドルを獲得している。

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