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感染症対策WHO、シノバック製コロナワクチンを緊急使用登録 中国製はシノファームに続き2例目
WHOは中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)の新型コロナウイルスワクチンを緊急時使用リストに登録した。同リスト登録のコロナワクチンとしては8例目、中国製ワクチンとしては中国医薬集団(シノファーム)に続き2例目となる。写真は5月21日撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)
世界保健機関(WHO)は1日、中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)の新型コロナウイルスワクチンを緊急時使用リストに登録した。同リスト登録のコロナワクチンとしては8例目、中国製ワクチンとしては中国医薬集団(シノファーム)に続き2例目となる。
WHO独立専門委員会は声明で、シノバックのワクチンの18歳以上への接種を推奨するとした。接種対象年齢の上限は明記していない。
WHOのテドロス事務局長は、シノバックのワクチンは貯蔵が容易なことから、貧困国への配布に適していると指摘。「ワクチンを必要としている人達に迅速に届けることが現時点で重要になっている」と述べた。
シノバック製ワクチンについて、WHOの戦略的諮問委員会(SAGE)は、複数の国で実施された第3相臨床試験(治験)で示された有効率は51─84%だったとの調査結果をまとめている。
シノバックによると、国内外の供給は5月末時点で6億回分を超え、このうち4億3000万回分がすでに接種された。中国は自国で開発したコロナワクチンをアフリカ諸国、アジア諸国、中南米諸国を中心に積極的に輸出。中国のカンシノ・バイオロジクス(康希諾生物)もWHOに対し治験データを提出したが、WHOは現時点では検討を予定していない。
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