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新型コロナウイルスグラフに表れる、イギリス・イスラエル・アメリカ大規模ワクチン接種の効果
イングランド北西部ブラックバーンのワクチン接種会場にて(5月19日) Jason Cairnduff-REUTERS
イギリスは昨年12月8日、アメリカは12月14日、イスラエルは12月20日。新型コロナウイルスのワクチン接種が開始された日付だ。
世界最速ペースで接種を進めたこれら3カ国では、その後、新規感染者数も死者数も顕著に下がり続けている(下のグラフ参照)。
なぜそれが可能になったか。
接種率(少なくとも1回接種)が56%を超えたイギリスと、その上を行く62%超のイスラエルは、いかにして世界を牽引する「ワクチン先行国」になったか。
最初のカギは、ワクチン調達の機敏性だ。
イギリスは昨年4月にワクチン戦略のタスクフォースを立ち上げ、昨年末までに大手製薬会社と契約を結んだ。イスラエルは全国民を網羅する医療データベースへのアクセス提供と引き換えに、大量のワクチンを確保した。
だがそれだけではない。詳細は本誌6月8日号「日本人が知らない ワクチン先行国の知恵」特集に譲るが、医療制度への信頼、ワクチン忌避派を呼び込む手段などがあった。
迅速・大規模なワクチン接種の効果は明白。これらの国では、レストランで食事をし、パブで酒を飲むといった通常の生活が少しずつ戻り始めている。
(※ワクチン戦略の勝ち組に学べることは何か。ワクチンと免疫と副反応にはどんな関係があるか。あらゆるコロナウイルスに有効なユニバーサルワクチンとは何か。本誌6月8日号では、ワクチン先行国の知恵と戦略をリポートする)