最新記事

新型コロナウイルス

コロナ変異株、デルタは入院リスクがアルファの2倍 ワクチンは依然有効

2021年6月15日(火)09時12分
新型コロナウイルスのワクチン

インドで最初に見つかった新型コロナウイルス変異株「デルタ」感染による入院リスクが、英国で見つかった変異株「アルファ」の約2倍であることが、スコットランドの研究で示された。写真は1月7日、米カリフォルニア州で撮影(2021年 ロイター/Lucy Nicholson)

インドで最初に見つかった新型コロナウイルス変異株「デルタ」感染による入院リスクが、英国で見つかった変異株「アルファ」の約2倍であることが、スコットランドの研究から14日示された。

同時に、ワクチン2回の接種、もしくは1回目の接種から28日以内であれば、入院リスクは約70%低下し、ワクチンの有効性が確認された。

しかし、ワクチンのデルタに対する有効性はアルファよりも低いことも分かった。米ファイザー・独ビオンテック製ワクチンの2回目の接種から2週間後では、アルファに対する有効性が92%であるのに対し、デルタでは79%だった。英アストラゼネカ製ワクチンでは、アルファの73%に対し、デルタでは60%だった。

研究はスコットランドのデルタ感染者を含むコロナ感染者と入院者を対象に実施され、英医学誌ランセットのリサーチレターに掲載された。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2021トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・新型コロナが重症化してしまう人に不足していた「ビタミン」の正体
・世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...



今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

トランプ氏、TikTok巡る最終案を2日に検討=米

ワールド

ロシアが和平交渉停滞なら制裁へ、米上院超党派議員が

ビジネス

日鉄、USスチール買収成立なら70億ドル追加投資と

ビジネス

米経済のハードデータは堅調、関税の影響を懸念=シカ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
メールアドレス

ご登録は会員規約に同意するものと見なします。

人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「最大の戦果」...巡航ミサイル96発を破壊
  • 3
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥーが解明される...「現代技術では不可能」
  • 4
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 5
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 6
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 7
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 8
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 9
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 10
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中