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中東「イスラエルはガザ空爆被害に対応を」 停戦受けハマス幹部が要求
イスラエルとパレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスが停戦入りしたのを受け、ハマスの幹部は、イスラエルがエルサレムでの人権侵害を停止し、ガザ空爆による被害に対応する必要があると述べた。写真は煙が立ち昇るガザ地区。5月20日撮影(2021年/Mohammed Salem)
イスラエルとパレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスが21日に停戦入りしたのを受け、ハマスの幹部は、イスラエルがエルサレムでの人権侵害を停止し、ガザ空爆による被害に対応する必要があると述べた。
幹部はカタールの首都ドーハでロイターに「戦闘がきょう終わるというのは事実だが、われわれは引き金に指をかけており、この抵抗運動の能力を今後も引き上げることを、ネタニヤフ(イスラエル首相)と全世界は知るべきだ」と語った。
エルサレムのアルアクサ・モスクの保護や、東エルサレムのパレスチナ人家族への立ち退き要求停止も求めているとした。
11日間に及ぶ戦闘で、イスラエルの空爆でガザではパレスチナ人232人が死亡し、イスラエルではガザから発射されたロケット弾で12人が死亡した。
ハマスはイスラム教徒のラマダン(断食月)中にアルアクサ・モスクで起きたイスラエル警察との衝突を含め、イスラエルによるパレスチナ人の人権侵害への報復として今月10日にロケット弾の発射を開始していた。
イスラエルや米国はハマスをテロ組織に認定している。
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