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パンデミック感染対策優等生の台湾、コロナ感染が過去最多の16人 蔡英文総統も警戒呼び掛け
台湾で12日に確認された新型コロナウイルス新規感染者数は16人となり、これまでで最多となった。マスク購入に詰めかける人々、台北で12日撮影。(2021年 ロイター/Ann Wang)
台湾で12日に確認された新型コロナウイルス新規感染者数は16人となり、これまでで最多となった。蔡英文総統は人々にパニックにならないよう、かつ警戒を保つよう呼び掛けた。
台湾は新型コロナの早期封じ込めに成功し、これまでに報告された感染者数はわずか1231人だった。
ただ、先月末以降に域内で新規感染者が発生して以来、市場は神経質となっている。
陳時中・衛生福利部長が警戒水準を「数日中」に引き上げる可能性があると述べたことで、台湾株式市場の加権指数は一時8%超下落したが、その後幾分下げを取り戻した。それでも終値は4.1%安と、2020年3月以来の大幅な下げを記録した。
衛生福利部長はその後、記者団に対し、政府は今のところ厳格な制限措置を導入しない方針だとし、「まだ警戒レベルを上げるつもりはない」と述べた。ただ同時に、マスクなどの在庫が豊富にあることに安心せず、「全員が警戒心を高めて適切に自分の身を守るべきだ」とした。
蔡英文総統は、人々にパニックにならないよう呼びかける一方、経済を好転させてきた成功体験を維持しつつ、警戒心を持ち続けるよう要請。
同総統は与党・民主進歩党(民進党)本部で「現時点では、状況はまだ厳しいものがある。警戒してガイドラインに従ってもらいたい。共にこの難局を克服できると信じている」と語った。
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