南シナ海で中国の空母の演習を「監視」する米海軍艦船の動画が話題に
U.S. Navy Warship Shadows China Aircraft Carrier in Video
複数の報道によれば、動画に映っている艦船は米海軍のアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦「マスティン」の可能性が高い。「マスティン」といえば最近、艦長と副艦長が欄干に足をかけ、付近を航行中の遼寧をのんびり眺めている様子を捉えた写真が米海軍によって公表され話題になった。
中国共産党機関紙人民日報系のタブロイド紙「環球時報」は18日付の記事の中で、中国海軍は、同軍に「つきまとっていた」米艦船の目の前で戦闘機の演習を実施し、「強い自信と戦闘への備えを見せつけた」と主張。動画が撮影された際、遼寧の前方と後方を航行していたのは、052D型駆逐艦の成都と055型駆逐艦の南昌だったことを明らかにした。
中国艦船が後をつけるのが普通
海上軍事演習に詳しい筋は本誌に対して、米海軍が中国の空母群を追跡していたのは、予想外ではなかったと述べた上で、「だが米海軍がこのような形で彼らの後をつけた前例は、あまりないと思う」とつけ加えた。「中国海軍がこの海域で米軍の艦船を追跡するという、逆のケースの方が多くみられる」
遼寧は2012年に中国初の空母として建造され、当初は訓練空母という位置づけだったが、後に実戦配備された。中国共産党機関紙の人民日報が21日に報じたところによれば、現在、同空母群は台湾南部の海域で演習を行っている。
米海軍協会は、空母「セオドア・ルーズベルト」を中心とする空母打撃群が今週、再び南シナ海に入ったと明らかにしている。