東京都28日のコロナ新規感染925人 小池知事「GWの過ごし方によっては悪夢のシナリオも」
東京都の小池知事は「ゴールデンウィークをどう過ごすかによっては悪夢のシナリオになっていく」と都民に感染対策を呼びかけた。(2021年 ロイター/Issei Kato)
東京都は28日、都内で新たに925人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。
昨日の828人から97人の増加。また先週水曜21日の843人から82人の増加。1日に900人を超える新規陽性者が確認されるのは1月28日以来90日ぶり。
また、7日間移動平均の新規陽性者数では758.4人で前週比114%に増加。3度目の緊急事態宣言の効果が出る2週間先まで、感染拡大が続くとみられる。
この日確認された陽性者の内訳は、
10歳未満:30人(約3%)
10代:64人(約7%)
20代:255人(約28%)
30代:176人(約19%)
40代:160人(約17%)
50代:113人(約12%)
60代:57人(約6%)
70代:41人(約4%)
80代:17人(約2%)
90代:11人(約1%)
100歳以上1人(約0.11%)
となっている。また65歳以上の高齢者は94人となっており、全体の10%を占めている。
一方、重症者は前日の55人に対して53人で2人減少している。
これで東京都内で確認された陽性者の累計は137,351人となった。
小池知事「ゴールデンウイークをどう過ごすかによって悪夢のシナリオも」
こうしたなか、東京都の小池知事は28日午後の定例会見で、緊急事態宣言による休業要請などについて都民、事業者の協力に感謝をしながら、「私自身が見ていても繁華街をはじめとする都内の人流が十分に抑えられているとは言えない。そして夜間の人口についても依然として高い水準で推移している。この状況がずっと続くとゴールデンウィーク期間を過ぎてもなお感染者数の増加が続き、感染爆発を迎えるかもしれない」と高い緊張感を示した。
そのうえで「そうならないためにこのゴールデンウィークを締めていかないといけない。今日また明日からのゴールデンウィークをどう過ごすかによっては悪夢のシナリオになっていく」と警戒を高めている。