効率化省「責任者はマスク氏」と米大統領、政府の公式見解と矛盾

　第２次トランプ米政権の「政府効率化省（ＤＯＧＥ）」の責任者イーロン・マスク氏の正式な立場を巡り、トランプ大統領は１９日、ホワイトハウスの公式見解と一部が矛盾しているように聞こえる見解を表明した。写真は首都ワシントンのホワイトハウスで１１日撮影（２０２５年　ロイター/Kevin Lamarque）

[１９日 ロイター] - 第２次トランプ米政権の「政府効率化省（ＤＯＧＥ）」の責任者イーロン・マスク氏の正式な立場を巡り、トランプ大統領は１９日、ホワイトハウスの公式見解と一部が矛盾しているように聞こえる見解を表明した。

大統領はマイアミで投資家や企業幹部らに演説した際、「私は政府効率化省を創設する大統領令に署名しイーロン・マスクという人物を責任者に任命した」と述べた。

ところがホワイトハウスは１７日、民主党系の州司法長官らがマスク氏とＤＯＧＥを相手取って起こした訴訟で法廷に文書を提出した際、マスク氏はホワイトハウス職員及び大統領上級顧問であり、ＤＯＧＥに対する権限を有さず、ＤＯＧＥ職員ではないと明記していた。

マスク氏は、企業経営での利益と政府経費を削減する取り組みとの間に多くの利益相反があるとの批判を受けている。ホワイトハウスによると、利益相反が起きればマスク氏は辞職する考えを表明しているという。