最新記事

北朝鮮

北朝鮮が弾道ミサイル2発発射 米バイデン政権発足後初

2021年3月25日(木)09時50分

 3月25日朝、北朝鮮から弾道ミサイルらしき飛翔体が発射された。韓国の合同参謀本部は、北朝鮮が同国東岸から海に向け、飛翔体を2発発射したと発表。日本政府は、同国の領域には飛来せず、排他的経済水域(EEZ)にも落下しないと推定している。写真は北朝鮮の国旗。2016年1月、北京で撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

北朝鮮は25日朝、日本海に向けて弾道ミサイルを2発発射した。日米韓の各当局が発表した。北朝鮮が弾道ミサイルを発射するのは2020年3月以来。米バイデン政権の発足後、初となる。

韓国の合同参謀本部によると、ミサイルは北朝鮮東岸の咸鏡道から発射。日本政府は、日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したことを確認。国家安全保障会議(NSC)を開いて対応を協議した。

北朝鮮の弾道ミサイル発射は、国連安保理の決議違反。菅義偉首相はNSC後に会見し「わが国と地域の平和、安全を脅かす。厳重に抗議し、強く非難する」と語った。その上で、米バイデン政権と議論する考えを示した。日米の首脳は4月に米ワシントンで会談を予定している。

北朝鮮は21日、同国の西海岸沖合から巡航ミサイル2発を発射した。バイデン大統領は、「(北朝鮮が)何も大きく変わっていないことがわかった」とコメント。米政府高官は、安保理決議に違反するものではないと説明し、引き続き北朝鮮との対話に前向きだと説明していた。

北朝鮮が最後に弾道ミサイルを発射したのは、2020年3月29日。このときは短距離弾を2発、東岸から日本海に向けて発射し、約250キロ飛行した。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2021トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・新型コロナが重症化してしまう人に不足していた「ビタミン」の正体
・世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...



今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

中国人民銀には追加策の余地、弱い信用需要に対処必要

ビジネス

テスラ、ドイツで派遣社員300人の契約終了 再雇用

ビジネス

円債残高を積み増し、ヘッジ外債は縮小継続へ=太陽生

ワールド

中国とインドネシア、地域の平和と安定維持望む=王毅
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画って必要なの?

  • 3

    【画像】【動画】ヨルダン王室が人類を救う? 慈悲深くも「勇ましい」空軍のサルマ王女

  • 4

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 5

    パリ五輪は、オリンピックの歴史上最悪の悲劇「1972…

  • 6

    人類史上最速の人口減少国・韓国...状況を好転させる…

  • 7

    「イスラエルに300発撃って戦果はほぼゼロ」をイラン…

  • 8

    ヨルダン王女、イランの無人機5機を撃墜して人類への…

  • 9

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 10

    アメリカ製ドローンはウクライナで役に立たなかった

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体は

  • 4

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    帰宅した女性が目撃したのは、ヘビが「愛猫」の首を…

  • 7

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人…

  • 8

    「もしカップメンだけで生活したら...」生物学者と料…

  • 9

    温泉じゃなく銭湯! 外国人も魅了する銭湯という日本…

  • 10

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 7

    巨匠コンビによる「戦争観が古すぎる」ドラマ『マス…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中