春休みで狂乱のマイアミに不吉な「ジョーカー」登場
Miami Beach Joker Video Viewed Over 1 Million Times As City Extends Curfew
市の当局者たちによれば、街頭に押し寄せたのは学生だけではない。新型コロナ関連の規制が緩和されたフロリダ州で春休みを楽しもうと集まった、そのほかの成人も多くいるという。アギラは、これまでに身柄を拘束された1000人のうち半数以上が州外から訪れた人々だと述べ、その多くが「無法行為やなんでもありのお祭り騒ぎ」を目当てに同州にやって来たと指摘した。
フロリダ州のロン・デサンティス知事は2020年9月、行政命令によって、マスクを着用していない人に罰金を科すことを禁止。さらにレストランなどを含む各種ビジネスへの制限を解除し、最大収容人数50%での営業を認めた。
ジョンズ・ホプキンズ大学によれば、フロリダ州では3月22日時点で新型コロナウイルスの感染者が200万人を超えているが、デサンティスは会見で「全ての企業や事業所には営業を行う権利がある」と語った。「個々の地域が正当な理由に基づく規制を導入することは可能だが、理由もなく禁止することはできない」
マイアミビーチ警察のリチャード・クレメンツ署長によれば、18日までには街に押し寄せる人が増えてきて、あちこちで喧嘩が起きたり、大勢の人が一斉に安全を求めて走り出したりするなどの危険な混雑が報告されていた。
夜間外出禁止は「正しい決断」と警察
19日の夜までには、あるレストランが「滅茶苦茶な状態にされた」と警察は言う。「椅子が武器として使われ」、割れたガラスが床一面に広がっていた。クレメンツは21日の会議で「これ以上、この状態を容認することはできない」と述べた。「夜間外出禁止令の発令は正しい決断だったと思う」
午後8時から翌朝6時までの外出禁止令は、東はオーシャンドライブ、西はペンシルベニア・アベニュー、南は5番街、北は16番街までをカバーする「人が多く集まる地域」に発令された。個人であれ企業や組織であれ、これらの措置に違反した者は「逮捕および刑事訴追の対象」になる。