【動画】バイデン大統領のこけ方はただごとではない?保守派と陰謀論者は大騒ぎ
Joe Biden Stairs Fall Fuels Health Problems Claim Among Critics
大統領専用機エアフォース・ワンのタラップでバイデンが転ぶのを見て批判派は大喜び skynews/YouTube
<大統領の不調に騒ぎはつきものだが、今回は「予言」に信憑性を与えてしまう恐れも>
アメリカのジョー・バイデン大統領が3月19日金曜日、大統領専用機エアフォースワンに乗り込む際にタラップでつまずく一幕があった。バイデンに批判的な人たちはこれを格好の機会と捉え、米軍の最高司令官でもある同氏の健康状態について辛辣にコメントした。
保守派は週末、大統領の健康状態についてさまざまな主張を繰り広げ、つまずいた一件を「空恐ろしい」「嘆かわしい」などと断じた。その内容は、ドナルド・トランプ前大統領が、2020年の大統領選挙の最中にバイデンに対して浴びせかけた非難を彷彿とさせるものだ。
「何かがおかしい!」?
共和党支持者によるバイデンへの攻撃は、メキシコとの国境に不法移民が殺到する危機的な状況が続く一方で、1兆9000億ドル(約200兆円)規模の新型コロナウイルス追加経済対策法案が議会で可決され、バイデンが高い支持率を維持している状況下で起きたものだ。
ホワイトハウスの公式専属医を務めてきた経験のある連邦下院議員ロニー・ジャクソン(共和党、テキサス州選出)は3月21日、ソーシャルメディアに以下のような内容を投稿した。「私は、3人の大統領のもとでホワイトハウスの専属医を務めてきた。この職務を果たすために必要な肉体的・精神的な条件がどんなものか、私はこの目で見てきた。私に今言えるのは、バイデンがあまり人前に姿を表さない状況は、重大な危険信号だということだ。何かがおかしい!」
かつてトランプの顧問を務めたボリス・エプスタインも、バイデンがエアフォースワンのタラップで3度つまずいた映像は「笑えるものではなく」むしろ「空恐ろしい」と述べ、バイデンの健康状態について疑問を投げかけた。
「(ドナルド・)トランプは、手すりに一度手を触れただけでメディアからのバッシングを受けたことを私は今でも覚えている。バイデンは何度も転んだが、こちらは健康そのものだと報じられるに決まっている」。また、トランプ前大統領の長男であるドナルド・トランプ・ジュニアも、バイデンがつまずいた際の動画を添えてこうツイートした。「我が国の敵たちが一斉に襲いかかり、おおっぴらに彼(バイデン)をあざけっているのも不思議はない」
FOXニュースの人気司会者、ショーン・ハニティは、バイデンがつまずいた映像について「嘆かわしい」とコメントした。ハニティはまた、このつまずいた一件を利用して、バイデンの健康や精神的能力に疑問を呈した。
「アメリカの大統領は、世界で最も厳しい職務、世界で最も高い能力を要求される職務だ」と、保守派の司会者として知られるハニティは述べた。「そして、もし我が国の大統領が問題を抱えているのなら、我々にはそれを知る当然の権利がある」