ヘンリー王子&メーガン妃インタビュー、誰が勝者で誰が敗者なのか?
Who Won the Interview?
まあまあ勝ち組
6位:労働組合 メーガンは心を病んでいた時期にも治療を受ける機会を奪われたと語り、「以前の仕事場(俳優業界)には組合があって、彼らが守ってくれていた」と言った。「組合」は全米俳優組合(SAG)のことだろう。労働組合にとっては願ってもない援護射撃だ。そう、組合は庶民を守る。メーガンもそこまでは言わなかったが、そうだ、王室にも労働組合があるべきだと思った人は少なからずいただろう。そのとおり、連帯しようよ、メーガン。
7位:タイラー・ペリー バンクーバー時代のメーガンとヘンリーはタブロイド紙に居場所をすっぱ抜かれ、新型コロナウイルス対策でロックダウン(都市封鎖)が実施される前にカナダを脱出しようと考えたが、なかなか新居が見つからなかった。そこへ救いの手を差し伸べたのが黒人俳優のタイラー・ペリー。彼は2人のために別荘を提供し、警備員まで手配してくれた。
ペリーにこれほどの財力があるとは驚きだが、調べてみると彼の資産総額は推定で約10億ドル。王室からの資金援助を打ち切られたヘンリー&メーガン夫妻よりもずっと金持ちなのだ。
8位:撮影場所の持ち主 番組の冒頭、オプラは言った。ここは私の家でもメーガンの家でもなく、ある「友人」の家にある「超素敵なパゴラ(つる棚)」だと。もちろん「友人」の名は明かされなかったが、並の人間ならいずれ、自宅の裏庭で世紀のインタビューが行われたことを自慢したくなるはずだ。まあ、ジャック・ニコルソン級の超有名人なら口は固いだろうが。
勝敗つかず組
9位:英国ドラマ『ザ・クラウン』 メーガンとヘンリーのオーストラリア訪問に話を振るとき、オプラはネットフリックスの王室ドラマ『ザ・クラウン』を引き合いに出した。シーズン4で、ダイアナが訪問先のオーストラリアで大人気となりチャールズとその側近たちに妬まれる場面だ。
あんな感じ? と尋ねるオプラに、2人は『ザ・クラウン』はあまり見ていないと答えた。でも2人が話した状況は、このエピソードそのものだった。このドラマの追い風になったとは言えないが、逆風でなかったのは確かだ。
10位:オプラとヘンリー王子が協力するアップルTV+の番組 王室メンバーとしてのつらい経験に関するメーガンの告白を受けて、オプラは彼女の話がいかに重要かを強調するため、ヘンリーと自分がアップルTV+で制作中のメンタルヘルス関連のドキュメンタリー番組の話を持ち出した。こういう場所で自分の番組の宣伝をするのはどうかと思うが、いい宣伝になったのは間違いない。
11位:ヘンリー王子 この特番ではヘンリーもだいぶ株を上げた。メーガンはヘンリーとの恋愛がおとぎ話のように美しかったと振り返り、彼が私たちの家族を救ってくれたとも語り、彼が愛情深い父親だという印象も残せた。
だが能弁なメーガンに対して、ヘンリーは感情的にしゃべっているだけにも見えた。王室の一員として育つなかで多くの特権を享受してきたことに気付いていないように見える場面もあった。差別発言の主をメーガンが名指ししなかったのは賢明な戦術的選択と言えるが、ヘンリーが口ごもったのは何かを恐れているようで、ふに落ちなかった。