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大統領経験者が初の実刑判決、サルコジ不正に反トランプ派が勢いづく理由

2021年3月8日(月)11時15分
ベンジャミン・フィアナウ
ニコラ・サルコジ元仏大統領

実刑判決を受けたサルコジ GONZALO FUENTES-REUTERS

<大統領選での不正献金疑惑をめぐり、元仏大統領が禁固3年。仏メディアは「トランプの未来を暗示」と報じている>

サルコジ元仏大統領が3月1日、汚職罪などで禁錮3年の実刑判決を受けた。2007年の大統領選での不正献金疑惑をめぐり、捜査情報を得ようと裁判官に重要ポストを持ち掛けて買収を図ったとされる。

フランスで大統領経験者が実刑判決を受けるのは初めてだが、これによってアメリカで勢いづいた議論がある──次は、トランプ前米大統領の番ではないか。

トランプは現在、不正選挙資金疑惑などで複数の州当局などから刑事捜査を受けている。

サルコジ判決を受けて、米俳優のカーク・アセベドは「サルコジが前例を作った!」とツイートした。「トランプが実刑にならない理由なんかない」

サルコジ支持者は今回の判決が下るまで、2022年の政界復帰を熱望していた。

フランスメディアはサルコジとトランプ、双方の支持層の類似性を指摘。サルコジ判決はトランプ失墜への「青写真」であり「トランプの未来を暗示している」と報じている。

<2021年3月16日号掲載>

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