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中東ローマ教皇フランシスコがイラク訪問 暴力終結や宗教間の融和訴え
ローマ教皇フランシスコは5日、歴代教皇として初めてイラクを訪れた。サレハ大統領と対面する教皇(2021年 ロイター)
ローマ教皇フランシスコは5日、歴代教皇として初めてイラクを訪れた。訪問は4日間の日程で、暴力の終結や宗教間の融和を訴える。イスラム教指導者との会談も予定されている。
教皇はイラクに向かう機中で記者団に対し、イラクが長年苦難を受けてきたとし、「象徴的な」訪問になると語った。
バグダッド市内の沿道には防弾車で移動する教皇を見ようと、数百人の市民が集まった。教皇の滞在中、イラクには数千人の治安部隊が配備され、厳戒態勢が敷かれるという。
教皇は大統領官邸で「イラクが戦争の悲惨な影響やテロ、宗派間の争いに苦しんできた」とし、「武力の衝突が静まり、暴力や過激主義が終焉(しゅうえん)を迎えることを祈る」と訴えた。
イラクのサレハ大統領は、新型コロナウイルス禍にも関わらず、教皇が訪問に踏み切ったことに謝意を伝えた。
教皇はその後、2010年に約50人のキリスト教信者が武装集団に殺害されたバグダッドの教会を慰問する。
6日には中部ナジャフでイラクのイスラム教シーア派最高権威シスタニ師と会談するほか、キリスト、イスラム、ユダヤ教の共通の祖とされる預言者アブラハムの生誕地、南部ウルを訪問する。
7日には、過激派組織「イスラム国(IS)」の拠点とされた北部モスルを訪れる予定。
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