中国人ブロガー「英雄烈士保護法」で初の起訴──中印国境の戦死者を侮辱した罪
Chinese Blogger Charged Under Hero and Martyr Law Confesses on State Media
仇の罪状は1日、中国の国営放送CCTVでも報道された。中国における戦争の英雄の名誉を損なったことに関する罪が個人に適用されたのは、これが初めてのケースだ。
CCTVは、プライムタイムに放映される30分間のニュース番組『新聞聯播』のうち1分間を割いて、仇の「罪状」を伝えた。この番組は、中国全土のすべてのテレビチャンネルで同時放映されている。
映像には、鉄格子の向こうの尋問室に座っている仇が、自らの罪を2名の検察官に対して自白している様子が捉えられている。仇は、自らの主張は「事実に基づいてない」と述べ、自らの投稿は「(中国の)国境部隊のイメージに影響を与えた」と認めた。
「私はひどい罪悪感を覚えており、自らの行動を深く後悔している」と、2月26日との日付が入った監視カメラ映像で、仇は述べている。
「犯行時」にはなかった法律
ウェイボーは、250万人のフォロワーを持つ仇のアカウントについて、1年間の停止処分にした。また、仇に関連づけられている別のアカウント「球夜行」についても、同じく1年間の停止措置を取ると微博は述べている。
仇が住む南京市の検察当局は、仇の裁判がいつになるか明言しなかった。
中国の英雄烈士保護法を批判する人たちは、この法律が、中国政府の公式見解に疑問を呈する人たちを黙らせるために使われるおそれがあると指摘する。
上海在住の弁護士、呉紹平はラジオ・フリー・アジアの取材に対し、中国共産党は「自国民から言論の自由を奪っている」と批判した。
犯罪とされる行為を仇が行ったのが、改正刑法が施行された3月1日より前だったにもかかわらず、遡及的に罪に問うのは「憲法違反だ」と、呉は指摘した。
(翻訳:ガリレオ)
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