勃起不全(ED)患者は、心臓病や死亡のリスクが高い:米国内分泌学会
ED LINKED TO HIGHER RISK
米国疾病対策センター(CDC)によると、アメリカ国内でEDを訴える男性は最大で3000万人に達するとみられるが、そのうち95%は治療が可能だという。ウィスコンシン大学附属病院の調べによると、完全なEDに罹患している人の割合は、40歳の男性では5%だが、70歳では15%まで上昇するという。
ロイヤル・ビクトリア病院などに勤務するリチャード・キントン博士は「比較的高齢の男性の勃起機能に問題が生じた場合、それはサッカーでいう『イエローカード』を突き付けられたということだ。心血管疾患で死亡するリスクが高まっていると告げる警告と解釈できる」と言う。
キントン博士によると、リスクが高いとされる男性でも、減量や運動を始めるといった生活習慣の改善や、リスク上昇の要因とみられる脂質や血圧などを管理する適切な投薬治療などを実行することで、リスクを緩和できる可能性があるという。
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