ラピノー、吠える 全米25州でトランスジェンダーの子供のスポーツ試合出場が禁止される?
Megan Rapinoe Decries Legislation Banning Transgender Kids From Sports
法規制を支持する人々がよく口にするのが、トランスジェンダーの女子選手は思春期になると男性ホルモンの分泌が増えてパワーアップにつながるため、不公平だという主張だ。
2月には米連邦議会で、性的志向や性自認を理由にした差別を禁じ、LBGTQの権利を拡大する平等化法案について議論が行われ、その中でトランスジェンダーの人々の権利の問題も取り上げられた。
マージョリー・テーラー・グリーン下院議員ら一部の共和党議員は「女子や女性の権利を完全に侵害し破壊する」可能性があるとして、この法案に反対した。
だがラピノーはワシントン・ポストへの寄稿の中で、そうした主張を一蹴。女子選手を脅かす真の問題は資金不足や競技環境の不備、メディアの報道の少なさ、セクハラや賃金格差だと述べた。
「スポーツ界のすべての女子選手を讃えつつ、トランスジェンダーが差別を受けないよう保証することは可能だ。だからこそすべての女性は立ち上り、女性の名において排斥が行われないよう要求しなければならない」とラピノーは述べた。
「実績やステイタスでは差別から身を守れない」
これに先立つ24日、ラピノーはジョー・バイデン大統領に招待されてホワイトハウスで行われた「平等賃金の日」のイベントに出席。性自認に基づく賃金差別を受けていると語った。
「平等な賃金そして広い意味での平等の問題に、私は個人として深い情熱を傾けてきた」とラピノーは述べたと、米ヤフー・スポーツは伝えている。
「ステータスがいかに高くてもどんなに実績や力があっても、不平等の魔の手から身を守ることはできないということを私たちは学んできたし、学び続けてきた。誰も不平等に打ち勝つことはできない」とラピノーは語った。