Qアノンの次の予言「3月4日にトランプは正統な大統領になる」を信じて待つ信者たち
Why QAnon Followers Think Donald Trump Will Be Sworn Back In on March 4
「彼らは、2021年3月4日が新共和国の始まりであると信じている。3月4日は1933年に変更されるまで新大統領の任期が始まる日だった」と、Qアノンを研究するマルク・アンドレ・アルゼンチンは1月13日にツイートした。
「なぜ彼らはこうした陰謀説を丸ごと信じるのか?トランプは1月7日の演説の終わりに『われわれの偉大な旅は始まったばかりだ』と言った。Qアノンは明らかにこの言葉に飛びついて、自分たちの運動に希望をもたらすために利用している」
トランプが正当な第19代大統領として政権に復帰すると宣言するQアノン支持者の動画もインターネットに多数存在する。
「今日、ジョー・バイデンは第46代アメリカ合衆国大統領に就任した。これは今の憲法に基づいている」と、1月にティックトックに投稿された動画で、ある女性はこう語った。
「1776年に独立宣言が起草され、署名された。1788年に憲法が発効し、1789年には憲法の最初の10条が人権を守る『権利章典』として付け加えられた」
「さて、もともとの憲法では、権力は私たち国民に与えられていた」と、女性はQアノンで人気のスローガンを引き合いに出した。「ある時点で、この権力は国民から連邦政府に売り渡された」
その後、女性は、トランプがバイデンの大統領就任を阻止するために連邦軍を出動させる「反乱法」に署名したという嘘の情報を伝えた。これもQアノンがばらまき、広く信じられている主張のひとつだ。
「これは何を意味するのか。トランプが3月に、オリジナルの憲法に基づいて第19代大統領になることを意味するのだ」
「待ちくたびれたよ」
3月4日という日付は1週間ほど前から、暗号化されるメッセージングサービスのテレグラムでQアノン支持者の議論の的になっていた。テレグラムは、パーラーやツイッターなどの他のソーシャルメディアから追放された陰謀論者のお気に入りだ。
「神は長年にわたってすべてのことを計画してきた」と、デビエ・ブリスコは投稿した。「現大統領のことを愛さなくては。今となってはそれほど長いことではない。3月4日は私たちの勝利のダンスの日になる。私は通りで踊るつもりだ」
テレグラム利用者のBDは、Qアノン・チャンネルの、トランプホテルの値上げを議論するスレッドに投稿した。「(俗語の辞書サイト)アーバンディクショナリーには、3月4日は、夢の達成に向けて取り組む祝日だと書かれている」
だが、Qアノンが来月のことを予測しているからといって、全員がついに何かが起こる、と確信しているわけではない。
「ねえ、質問なんだけど。トランプは戻ってくるのか、戻ってこないのか? いつまで待てばいい?待ちくたびれたよ」と、テレグラム利用者のBKは書いている。「3月4日が過ぎても期待し続けるなんて、理解できない。何かが起こってくれなくちゃ。みんな、そう思わない?」
2024年11月26日号(11月19日発売)は「超解説 トランプ2.0」特集。電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること。[PLUS]驚きの閣僚リスト/分野別米投資ガイド
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら