火星探査車「パーシビアランス」のパラシュートに隠されたメッセージ 世界中で解読に挑戦
ジェット推進研究所の主任技術者アダム・ステルツナー氏は、2月23日、「インターネットが6時間で暗号を解読したらしい。インターネットにできないことなどあるのだろうか」との驚きのコメントとともに、その種明かしをツイッターに投稿した。
It looks like the internet has cracked the code in something like 6 hours! Oh internet is there anything you can't do? For those who just want to know: #Mars2020 #CountdownToMars pic.twitter.com/yTJCEnbuLY
— Adam Steltzner (@steltzner) February 23, 2021
オレンジの部分を1、白の部分を0として輪を数字に置き換え
パラシュートのバイナリーコードのパターンは、ジェット推進研究所のシステム技術者イアン・クラーク氏によって設計された。パラシュートのオレンジの部分を1、白の部分を0として輪を数字に置き換え、10文字ごとに分割して2進法から10進法に変換。この数字に64を追加してASCII(アスキー)コードに変換する仕組みだ。たとえば、最も内側の輪の最初の数字列「0000000100」を10進法に変換すると4で、64を追加すると68となり、これに対応する文字が「D」となる。
「パーシビアランス」による火星探査は、少なくとも火星の公転周期に相当する約687日にわたって行われ、火星の過去の居住適性などを探る計画だ。