火星探査車「パーシビアランス」のパラシュートに隠されたメッセージ 世界中で解読に挑戦
直径21.5メートルのオレンジと白のパラシュートの模様にメッセージが隠されていた...... NASA/JPL
<2月18日、NASAの無人探査車「パーシビアランス」が火星への着陸に成功した。着陸時のパラシュートの模様にメッセージが隠されていた...... >
アメリカ航空宇宙局(NASA)の無人探査車「パーシビアランス」は、2021年2月18日、火星への着陸に成功した。火星の大気圏への突入後、減速させるために用いられた直径21.5メートルのオレンジと白のパラシュートには、バイナリーコード(2進法で表わしたコード)を用いてあるメッセージが隠されていたことから、その解読に挑むユーザーたちを中心に、SNS上で話題となった。
パラシュートに描かれた3つの同心円状の輪に隠されたメッセージ
NASAジェット推進研究所(JPL)のシステム技術者アル・チェン氏は、2月22日の記者会見で「我々は優れた科学を実現するのみならず、他の人々を刺激したいと思っている。それゆえ、我々の仕事の中には、他の人々に向けたメッセージが残されていることがある」と述べ、「さあ、皆さんで挑戦して、その成果をみせてほしい」と呼びかけた。
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会見からわずか6時間後、パリの学生がメッセージを突き止めた
会見からわずか6時間後、最も早くツイッターに正解を投稿したのは、仏パリでITを学ぶ学生のマクセンス・アベラ氏だ。父とともに解読に挑み、パラシュートに描かれた内側の3つの同心円状の輪に「Dare Mighty Things(思い切って大きなことをしよう)」のメッセージが潜んでいることを突き止めた。
"dare mighty things" ! Well done! @NASA @NASAPersevere pic.twitter.com/Di1hkFQApd
— Abela_Paf (@FrenchTech_paf) February 22, 2021
このフレーズは、セオドア・ルーズベルト第26代大統領が1899年4月の演説で「苦労をしようともしない臆病者になるより、たとえ失敗しても、思い切って大きなことに挑み、勝利を掴むほうがはるかにいい」と語った名言に由来し、ジェット推進研究所のモットーともなっている。
また、投稿サイト「レディット」のユーザー「tend0g」は、ジェット推進研究所の地理座標である「北緯34度11分58秒西経118度10分31秒」がパラシュートの外縁に記されていることを見つけ出した。