タイガー・ウッズまた自動車事故、両脚重傷、「エアバッグに命を救われた」と保安官
Tiger Woods Saved by Air Bags In 'Potentially Fatal' High-Speed Crash
2020年11月、マスターズ・トーナメントに出場したタイガー・ウッズ Mike Segar -REUTERS
<ゴルフ選手のタイガー・ウッズがまたもや車でトラブル。車の前面が大破する大事故で、命は助かったが両脚に重傷を負った>
2月23日の朝、カリフォルニア州ロサンゼルス近郊でプロゴルファーのタイガー・ウッズ選手の運転する車が道路を外れて横転し、大破する事故が起きた。備え付けのエアバッグのおかげで命に別状はなかったが、両脚に重傷を負った。
ロサンゼルス郡のアレックス・ビジャヌエバ保安官によれば、ウッズが運転していたSUVの損傷はひどく、死亡事故になる可能性もあった。
「車の内部にはほとんど損傷がなかった。だが車の前部は完全に破壊されていた。バンパーもなにもかも、めちゃくちゃになっていて、エアバッグが作動していた。ありがたいことに、内部もほとんど無傷。だからウッズへの衝撃が和らぎ、助かった。そうでなければ命にかかわるところだった」と、ビジャヌエバは語った。ウッズはシートベルトもつけていた、という。
ロサンゼルス郡のダリル・ オスビー消防署長は、事故現場で救助されたとき、ウッズには意識があったと言った。最初に現場に到着したカルロス・ゴンザレス保安官代理によると、ウッズは両足に重傷を負い、立つことができなかった。そこで担架に乗せられて、病院に運ばれた。
意識は明晰だったが
「私が名前を尋ねたところ、彼はタイガーだと答えた。その瞬間、誰だかわかった。私は彼に、ここはどこで、今は何時か、どこに行くつもりだったか覚えているか、と尋ねた」と、ゴンゼレスは言う。「タイガーの頭ははっきりしていて、落ち着いているように見えた」
「その時点では、自分の怪我のことを心配していなかったようだが、交通事故では珍しいことではない。多くの場合、事故を起こした人はショック状態になりがちだ。それはトラウマになる体験だ。取るに足りないことに注意を向けることは珍しくないし、痛みがあっても、ずっと後になるまで感じないこともある」と、ゴンザレスは語った。
ウッズはかなりのスピードを出していたが、事故現場にブレーキ痕は見られなかった。警察は、(麻薬やアルコールなど)運転者に何らかの問題があった証拠もないとしている。事故が起きたのは、ロサンゼルス郊外カリフォルニア州ランチョス・パロス・ベルデスの下り坂だった。
ゴンザレスはウッズがどの程度スピードを出していたか、明らかにしなかった。だが、このあたりでは時速130キロのスピードを出す車もあると言う。また、道路が「下り坂の斜面で、カーブしている」ため、事故率が高い地点であることも、ビジャヌエバは指摘した。