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クーデターミャンマー抗議デモ9日目、主要都市に装甲車 夜間の拘束も

国軍が政権を掌握したミャンマーでは、クーデターに対する抗議デモが9日目に突入。数十万人規模のデモが全土で広がる中、主要都市に装甲車が展開した。ヤンゴンで撮影(2021年 ロイター)
国軍が政権を掌握したミャンマーでは14日、クーデターに対する抗議デモが9日目に突入。数十万人規模のデモが全土で広がる中、主要都市に装甲車が展開した。
北部カチン州では、発電所に配置された兵士がデモ隊と衝突。一部のデモ参加者は、国軍は送電を遮断するつもりだと話した。
フェイスブックで生中継された動画では、カチン州の州都ミッチーナ郊外の発電所の周辺で、治安部隊がデモ隊を追い払うために発砲する様子が映された。使用されたのがゴム弾か実弾かは不明。
現場から生中継を行っていた「74メディア」は、同社所属の記者2人を含む5人の記者が逮捕されたとフェイスブックへの投稿で報じた。
現地メディアがオンラインで生中継した動画によると、最大都市ヤンゴンとミッチーナ、ラカイン州の州都シットウェーでは、同日夜になって装甲車が道路を進行した。装甲車が各地で大規模展開するのは2月1日のクーデター以降で初めて。
政府と国軍からコメントは得られていない。
ミャンマーの市民はまた、同日深夜過ぎにインターネットに接続できなくなったと報告している。クーデター直後は各地で数日にわたりインターネットが遮断された。
欧州連合(EU)、英国、カナダ、その他11カ国の大使館は14日遅くに声明を出し、治安部隊に「デモ隊と一般市民への暴力を控える」よう訴えた。在ミャンマー米国大使館はヤンゴンで国軍が動いているとの報道を理由に、在留米国人に「屋内に避難」するよう勧告した。夜間から朝にかけて電話の通信が途切れる可能性についても警告した。
<不服従運動の広がり>
公務員が職務を放棄して国軍への抵抗を示す不服従運動も広がっており、運輸通信省民間航空局は声明で、多くの職員が2月8日以降出勤しておらず、国際便の遅れを生じさせていると説明。また、11日に航空管制官4人が拘束され、その後何も情報がないと明らかにした。
現地メディアによると、一部地域では職員のストライキを受けて電車の運行も停止。
軍事政権は公務員に職場に復帰するよう命じ、従わない場合の措置をちらつかせている。国軍は連日、夜間に多くの人々を拘束しており、13日には市民を逮捕したり家宅捜索する広範な権限を自らに与えた。
アウン・サン・スー・チー国家顧問の拘束期間は15日までとされているが、その後予想される展開について、スー・チー氏の弁護士からコメントは得られなかった。
ミャンマーの監視団体、政治犯支援協会(AAPP)によると、クーデター以降に拘束された人は384人余りに上っており、主に夜間に拘束された。

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