最新記事

感染第3波

東京都、7日のコロナ新規感染2447人で過去最多 小池知事「最大限外出を控えて」

2021年1月7日(木)22時30分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

東京都の小池知事は政府の緊急事態宣言発出を受けて会見を開き「最大限外出を控えるように強く強く要請する」と語った。REUTERS / Issei Kato

東京都は7日、都内で新たに2,447人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。これは前日の1,591人を大きく上回り過去最多の人数となった。

この日確認された陽性者の内訳は、
10歳未満:53人(約2%)
10代:128人(約5%)
20代:666人(約27%)
30代:552人(約23%)
40代:408人(約17%)
50代:303人(約12%)
60代:143人(約6%)
70代:98人(約4%)
80代:76人(約3%)
90代:18人(約1%)
100歳以上2人(約0.08%)
となっている。

65歳以上の高齢者は264人となっており、全体の約11%を占めている。

一方、重症者は前日の113人に対して8人増加し121人で過去最多を更新した。

これで1月に入って都内で確認された陽性者の合計は8,613人。また累計では68,790人となった。

感染拡大は、PCR検査で陽性者が確認される陽性率にも表れている。7日間移動平均値による1月6日の陽性率は14.7%と、緊急事態宣言解除後としては最高になっている。また、医療提供体制のひっ迫を受けて自宅療養者が増加、12月25日から入院患者数を上回る状態が続いている。

newsweek_20210107_211712.png

コロナ検査の陽性率の推移

政府8日から緊急事態宣言発出、都は終電繰り上げ要望へ

こうした爆発的な感染拡大を受けて政府は、8日から東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県を対象に、緊急事態宣言を発出することを決定。対象地域の住民と事業者に対して、飲食店の営業時間短縮、テレワークによる出勤7割減、午後8時以降の外出自粛、イベントの人数制限などを要請する。

菅首相は夕方に行った記者会見で「何としても感染拡大を食い止め、減少傾向に転じさせる」と語った。

また、東京都の小池知事は政府の緊急事態宣言発出を受けて臨時の記者会見を開き、「状況は危機的であって極めて深刻。都としてこの緊急事態宣言発出にあたり、特措法に基づいて都の緊急事態措置を決定をした。最大限、1都3県ワンボイスで連携し、それとともに国そして区市町村と協力を図りながら実効性のある対策を講じていく」と述べた。

そのうえで、具体的な対応として、飲食店の夜8時までの時短営業や、企業のテレワークの徹底、さらに鉄道事業者への終電繰り上げなども求めることを表明。また映画館や劇場、運動施設などにも午後8時までの時短営業を求めるという。

そして「緊急事態宣言期間においては最大限外出を控えるように強く強く要請する。特に午後8時以降の外出は止めてほしい。これは特措法第45条第1項に基づく要請だ」と、感染拡大防止への協力を強く呼びかけた。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、FDA長官に外科医マカリー氏指名 過剰

ワールド

トランプ氏、安保副補佐官に元北朝鮮担当ウォン氏を起

ワールド

トランプ氏、ウクライナ戦争終結へ特使検討、グレネル

ビジネス

米財務長官にベッセント氏、不透明感払拭で国債回復に
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでいない」の証言...「不都合な真実」見てしまった軍人の運命
  • 4
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 5
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 6
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」…
  • 7
    プーチンはもう2週間行方不明!? クレムリン公式「動…
  • 8
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱…
  • 9
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたま…
  • 10
    NewJeans生みの親ミン・ヒジン、インスタフォローをす…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 3
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査を受けたら...衝撃的な結果に「謎が解けた」
  • 4
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 5
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 6
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 7
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 8
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 9
    クルスク州の戦場はロシア兵の「肉挽き機」に...ロシ…
  • 10
    沖縄ではマーガリンを「バター」と呼び、味噌汁はも…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大き…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 7
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 8
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 9
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 10
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中