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パンデミックイギリス、コロナ変異種めぐり欧州各国から「孤立」状態 事態打開へ対策協議へ
感染力が強い変異種の新型コロナウイルスが拡大している英国は欧州諸国の渡航禁止措置を受け「孤立」状態となっている。写真はロンドンで20日撮影(2020年 ロイター/John Sibley)
感染力が強い変異種の新型コロナウイルスが拡大している英国は21日、欧州諸国の渡航禁止措置を受け「孤立」状態となっている。ジョンソン英首相は21日に緊急会議を開き、対応を協議する。欧州連合(EU)も対応を協議することになっている。
ジョンソン首相は19日、感染力が従来のものより最大で7割高いとみられる変異種の新型コロナが広がっているとして、首都ロンドンを含むイングランド南東部に事実上のロックダウン(都市封鎖)を再導入することを発表。欧州各国は20日、英国からの渡航禁止を相次いで発表。フランスは20日夜から48時間、道路と鉄道を含む陸路、海路、空路による英からの渡航を全て禁止した。
シャップス英運輸相は21日、国内メディアに対し、大陸欧州への貿易の大動脈が止められたことは驚きとし、再開に全力を挙げていると述べた。
欧州に加えて、カナダも英国からの旅客機乗り入れを禁止。アジア諸国では、日本と韓国などは情報収集に努めつつ状況を注視する方針を示しているが、香港は午前0時をもって英国からの飛行機の乗り入れを全面禁止する予定。
時間切れが迫る英とEUの通商交渉は21日も継続して行われることになっている。
英紙デーリー・ミラーは1面でジョンソン首相の写真とともに「欧州の病人」との見出しを掲載した。
朝方の欧州市場ではポンドが対ドルで0.02ドル以上下落、FTSE100株価指数は2%下落。英国債2年物利回りは過去最低を付けた。
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