独メルケル首相演説が2020年スピーチ・オブ・ザ・イヤーに
2020年12月21日(月)15時15分
ヨーロッパ各国リーダーのなかでも秀逸
メルケル首相のスピーチは、他のヨーロッパ政府首脳のスピーチのなかでも抜きん出ているという。審査員の一人、オラフ・クレイマー教授によると、フランスのマクロン大統領によるコロナ禍最初のテレビ演説では「戦時中だ」という表現が使われたが、これは「共感が少なく」、また科学的発見の観点からは「透明性が低い」命令のように機能するという。一方、イギリスのジョンソン首相は今春の脅威を「スポーティーなゼスチャーで」軽視した。その意味で、メルケル首相は理性と共感のバランスを模範的な方法で管理し、国際的にも高い評価を受けた。
各種規制に反対するグループはここドイツにもある。しかし、クリスマスから大晦日という、ドイツ人にとってもっとも大切な時期にもかかわらず課された制約を大多数の国民が受け入れているのは、首相の真摯な訴えがあくまでも国民主体のものであることがきちんと伝わっているからだろう。
3月のスピーチ Die Ansprache der Kanzlerin auf Englisch - The Chancellor's address in English
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