日本の累計感染者数を超えたアメリカの1日感染者数
U.S. Records More COVID Infections in a Single Day than Japan Has to Date
アメリカでは人口の半分以上がPCR検査を受けている計算なのに、感染抑止につながらない Eduardo Munoz-REUTERS
<人口の差を踏まえてもその差は桁違い。ただ一つ、日本は検査数もまた桁違いに少ないことには留意すべきだ>
アメリカでは2020年11月27日、1日の新型コロナウイルス新規感染者数がついに20万人を突破した。20万という数字は、アジアで感染状況が最も深刻な国のひとつである日本の累計感染者数を上回る。
ジョンズ・ホプキンス大学(JHU)がまとめたデータによると、アメリカでは11月27日、1日の感染者数が20万5557人と過去最高を記録した。同じ日の日本の累計感染者数14万2778人だから1日でそれを6万人も上回る感染者を出したことになる。
人口の差も無意味
世界銀行よれば、アメリカの人口(3億2823万9523人)は日本(1億2626万4931人)の倍以上ある。それでも、この桁違いの感染者数の差はとても説明できない。世界保健機関(WHO)の最新報告によると、アメリカの100万人あたり感染者数は3万9524.99人。日本は100万人あたりたった1160.37人だ。
ただ、日本の感染者数が過小評価されている可能性もあることに留意すべきた。11月27日現在、日本における検査人数は人口の3%に満たない。厚生労働省によると、11月27日現在、日本でこれまでPCR検査を受けたのは341万8520人(人口のおよそ2.7%)だ。